「足底筋膜炎と闘った4か月」天狼院書店さん2019年8月8日

一度足底筋膜炎になると、何年も治らないと言いますが

根本的なところを直すと一瞬で完治します。

 

さて、その【根本的とは何だろう・・?】という問いに迫った4か月を描きました。

 

8月8日掲載分です。
写真は私の踵。お目汚し失礼いたします。

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足底筋膜炎と闘った4か月

『足底筋膜炎を発症して3年が経ちました
治る気配がありません
一生付き合う病気と覚悟を決めました』
 
私は深い絶望感に襲われた。
 
ある日突然、足の強い痛みを覚えるようになった。
1か月ほど我慢していたが全く改善する気配がない。
どうやら足底筋膜炎という病気のようだ。
どれくらいの期間で治るものなのか、WEBで検索していた時のことだ。
 
「何年も痛いままなの……?」
 
思わず、PCの画面に向かって話しかけてしまう。
 
足底筋膜炎というのは、踵の筋を傷めるような病気だ。
寝起きの一歩目がとりわけ痛い。
かかとを錐で深く刺されているような痛みに襲われる。
 
そしてなぜか、しばらく歩いていると痛みが和らいでくるのだが、
赤信号待ちなどで立ち止まるとすぐにリセットされる。
青信号での1歩目は、やはり激痛だ。
びっこをひいて横断歩道を歩く私を、子供が不思議そうな目で見ていた。
 
発症してからは私の生活も変わってしまった。
家から500mのスーパーに行くのも辛く、わざわざ車を走らせる有様だ。
 
『足底筋膜炎には、根本的な治療が必要です』
 
治し方を調べていると、こんなフレーズに出会った。
 
だけど、『根本的』は一体どこにあるんだろう?
 
足を痛めた原因は間違いなく、半年前に始めたフットサルだ。
「最近ジムに通っているの」という友人が羨ましくなり
最寄りの運動施設、フットサルコートに通うことを決めた。
始めてみると楽しく、もっと動きたくなった。
1か月後に筋トレが日課になった。
3か月目には筋トレで物足りなくなり、早朝ランニングも追加するようになった。
 
走っていると、土踏まずの筋が痛い気がしたが、あまり気にしなかった。
後から調べるとそれが初期症状だったようだ。先に言ってほしい。
 
「急に運動量を増やしすぎたのかな……」
 
運動は控えることにした。
しかし、これは『根本的』ではなかった。
 
『診療項目:外反母趾・扁平足・リウマチ足・足底筋膜炎 etc.』
まず頼りにすべきは医者だ。
近所の病院で治せるか分からない。
診療項目に『足底筋膜炎』と書かれている病院を探した。
家から車で1時間。
それでも、早く治るのであればきっと安いだろう。
 
「炎症を起こしていますね。寝る前に湿布を貼ってしばらく様子を見てください。冷湿布ではなくて温湿布ですよ。処方箋出しておきますね」
 
人生初の温湿布!
どんなものか知らないけれど、きっと効果があるだろう!楽しみだ。
 
<3週間後>
 
「良くなりましたか?」
「いえ、痛みはあまり変わらないです。」
「そうですか、ではまた湿布を出しておきますので、様子を見てくださいね」
 
湿布は、ただの対症療法ではないのだろうか。
医者には一旦見切りをつけることにした。
 
『足底筋膜炎に効く!インソール 12,000円』
次はネット通販に頼ることにした。
12,000円。決して安くはない買い物だ。
しかし、一刻も早く痛みから解放されたい。
 
インパール作戦をご存じだろうか? 75年前、日本軍が決行した世界の戦史上最悪といわれている作戦だ。
インソール作戦も、1か月で玉砕した。
『根本的』は靴でもなかった。
 
『足底筋膜炎が悪化すると手術に頼る必要があります』
手術。
これも私の未知の世界だ。
できることならこの方法は避けたい。
この方法は最終手段。ペンディングだ。
 
『私の病院では、長年足底筋膜炎に悩んでいた患者が治ります!まずはメルマガ登録をお願いします!』
遥か700㎞離れた東海地区の病院だ。
治るのなら、いちど通っても良いのではないだろうか……。
と思ったが、調べてみるとその病院は詐欺まがいの診療をしているという口コミが多数見られた。良い商売もあるものだ。
 
転機は突然訪れるものだ。
 
足を引きずりながらいつもの通勤路を歩いていたある日、1冊の雑誌が目に入った。“健康”ジャンルのコーナーに置いてある雑誌だ。
 
『-1kg減! ダイエットに効く筋膜リリース』
 
たしかストレッチを少し改良したエクササイズだ。最近流行っていると聞く。
 
ん……? 待てよ……??
 
足底“筋膜”炎。
“筋膜”リリース。
 
もしかしたら。
 
その日から、筋膜リリースとストレッチを日課にすることにした。
ストレッチを行う際に筋膜を刺激してあげると良い。
 
ストレッチは筋肉を伸ばす運動で
筋膜リリースは筋肉を包んでいる膜を伸ばす運動だ。
 
私の読みは当たった。
『根本的』は筋膜の縮みにあった。
 
2週間後、スタスタと交差点を歩く自分に気付き驚いたものだ。
 
整形外科 診療費5,000円
インソール代 12,000円
テニスボール(筋膜リリース用) 108円
 
108円が最も効いたのは皮肉なことだ。
 
思い返すと、筋トレの際も、ランニングの際も、
筋肉をつけることばかり意識しすぎてストレッチを蔑ろにしていた。
筋肉を使うと縮む。
そんな基本的なことをすっかり忘れていたのだ。
 
もし、足底筋膜炎に何年も悩んでいる人がいれば。
何万円もつぎ込んでいる人がいれば。
私は声を大にして言いたい。
 
【『根本的』は筋膜の縮みにある!】