「プライベート名刺は仮面ライダーの変身ベルトだった」天狼院書店さん 2019年10月3日掲載分

先日、「個人名刺を作ってみる」という記事を書きましたが、

書き直し分を天狼院書店さんでも掲載していただきました。

 

こちら

良かったら、ごらんください!

 

 


「あなたのスキルを一つ、少しだけ強くします」
もし神様にそういわれたら、あなたは何を願うだろうか?
根気? 折衝能力? ライティングスキル?
 
もしそれを叶えてくれるアイテムを手に入れられるとすればいくら払うだろうか。
 
私は、100枚1980円で手に入れた。
 
私は先日、プライベート用の名刺を作成した。
 
ついにできた。
個人名刺、ついに作った。
 
イベントなどで知り合った人と連絡先交換をするとき、
相手が名刺を出してくれるのに、自分は持っていないと
なんだか申し訳ない気分になっていた。
会社の名刺を無駄にバラまくのはマナー違反な気もするし。
そんなわけで、作ることにした。
 
まずは最初に行ったのは、実際に頂いた個人名刺のサーチだった。
みんなどんなことを書いているのだろう?
表には名前やメアド、肩書、顔写真など
必要情報がシンプルに書かれているものが多かった。
裏面にはかなり個人差がある。
 
やはり、面白い名刺の方がもらって嬉しい。
「笑わせることを書く」という意味ではなく、
人間味がにじみ出ているものが必要だと感じた。
趣味や経歴が分かるものが良い。
 
具体的には、生年月日・血液型・出身地・資格・現職の職種・趣味特技・受賞歴・家族構成・最終学歴 などなど……。
お酒の失敗談を書いている猛者の方もいた(!!)
 
そしてプリントサービスについて。
ひと昔前は、ミシン目の残る個人名刺をいただくことも多かった。
PCで名刺のデザインを作って、専用の用紙に自宅のプリンターから印刷するものだ。
そんな記憶しかなかったので、改めて調べてみると
今は通販型のプリントサービスが凄い!
「数千パターンのレイアウトが無料なのか……」
「名前やアドレスを打ち込むだけでできるのか……」
 
圧倒された。
 
だいたい、100枚ロットオーダーが最小だ。
安いものは980円 / 100枚 から。
私は、最も気に入ったレイアウトを使うべく、
裏表印刷で 1980円 / 100枚のものをオーダーすることにした。
 
作り上げるまでは3か月迷った。
「名刺作ろうー!」と意気込んだのは良いけれど、
実際に出来上がるまでは迷いもあり3か月かかった。
「名前と、メアド。以上。あとは……?」
「作るのは良いのだけど、全部配り切れるだろうか……」
 
決断には勇気が必要だ。
完成するためのこだわりポイント。
私が今回こだわったのは肩書作り。
受け取った側は「この人、何をしている人なのだろう?」
と思って名刺を見る。
 
自分は何をしている人だと思われたいのか?
 
このへんを考えてみることは重要だった。
今回、私は「週末コラムニスト・書評ブロガー」と入れることにした。
 
どうやら、肩書って、自分で自由に名乗って良いものらしい。
 
私の心の中に響いていたのは、ある漫画家さんのお話だった。
「私は漫画家志望です」と名乗っているうちは仕事が来なかった
しかし、「私は漫画家です」と言い切った途端に仕事の依頼を受けたそうだ。
 
私自身もコラムで生活できるようなお金を貰っているわけでは無いが、
書いている事実は間違いない。
物書きの習慣もあるので、遠慮なく記載することにした。
「これまでの自分」よりも「これからの自分」を。
少し近未来の自分をイメージして肩書を作るべきだと思った。
 
とはいえ、あまり事実とかけ離れすぎているのも良くない。
「キャリア教育の講師」という一面も本当は入れたかったが、やめた。
人に言えるほど活動していないからだ。
これは、将来入れようと心に決めた。
 
そんな思いで作成した個人名刺。
発注から3日で私の手元に届いた。
 
まだだれにも渡していない。
しかし、手元に置いているだけでミラクルは起きた。
 
たまたま、普段は頼まれないようなライティング系の仕事を依頼された。
本当だったら、尻ごみするようなお話しだ。
 
しかし、その時は違った。
 
作った名刺のことが、頭をよぎった。
 
「自分はコラムニストだし。やってみるか」
 
そんな感じで、私は新しい一歩を踏み出すことが出来た。
 
どうやら個人名刺は、仮面ライダーの変身ベルトのようだ。
名刺に肩書を入れることは、自分が何かに変身したような気分になれる。
 
子供の頃、仮面ライダーの変身ベルトのオモチャを身につけて
強くなったような気がした経験はないだろうか。
まさにそれだった。
 
私は、神様にライティングスキルを願った。
そしてそれを叶えてくれたのは名刺だった。
 
名刺は自分の行動を後押ししてくれるアイテムだった。