私にとって
タイトルのつけ方が学べる本でした。
A→ファクト→抽象化→転用
その後に、Aに戻り、タイトルを付ける。
このステップ例えばこんな風になっています。
私が秀逸に思ったのが
「インプット0環境」
ファクト: シャワーを浴びているとアイデアが湧く
抽象化: インプット0%、アウトプット100%の環境だどアイデアが出る
転用: 考える時は、何もない環境で考えるとアイデアが出やすい
これ、「シャワー中はアイデアが出る」だど限定的すぎるし
「リラックスしているときにひらめく」だと曖昧だし
そもそもこれらだとありきたりすぎて、頭に残らないんですよね。
「インプット0環境」という言葉は
なんだか頭が良さそうな響きでカッコいいし
どんな環境なのか判断しやすいですよね。
話が上手い人は会話それぞれにタイトルを付けるのが上手い
とも書かれていました。
概念を言語化するステップとして非常に勉強になります。
本書ではタイトルではなく「標語」という表現が多かったです。
要約でもタイトルでもなく、標語。
人の耳に入りやすい、比較的キャッチーなニュアンスもありますね。
そのほか
関連して、「アナロジー力」。
無関係のところから共通点を見つける作業。
私も好きです。時代小説を読んでいて「これって現代にも言えないかしら」と考えながら紐づけていきます。
これを応用していくと、抽象化ゲームが出来上がります。
「人生は小籠包だ」
→蒸す時間が必要
→確信が内側にある
→気を付けないとやけどする
という形で、標語が出来上がっていきます。
落語家さんもきっとアナロジー力が高いんでしょうね。
「自分の感性に引っかかる言葉を書き留めておこう」
本書を読んて、これを強く感じました。