せっかく手に取った本!内容を血肉にしよう! はじめに
でご紹介した通り、読書法についてコラムを書いていきます。
今回は「オリジナル本と要約本」についてです。
はじめに
想像してみてください。
目の前に2種類の本があります。
①ソクラテスの弁明 (岩波文庫)
②30分でわかる!ソクラテス入門!(仮)
どちらを選びますか?
②→① という順番がおススメです。
古典を読む理由
そもそもなぜ古典を読む必要があるの?
という内容についても追々コラムを書いていきたいと思いますが
100年以上読み継がれている本は、物事の本質を突いた良書だから
という言葉に尽きると思います。
人間の本質は今も昔も変わらないですね。
現代語訳(オリジナル)と解説本はセットがベスト
現代語訳にも、解説本にも一長一短があります。
現代語訳
デメリット
・読むのに体力が要る
最初(特にはじめの40ページ)のうちは、なかなか世界観に入っていけず
読みづらいと感じてしまいがちです。
※40ページを過ぎるくらいで、だんだん慣れが出てくると思いますので
最初だけ耐えましょう!
メリット
・自分なりの考察や考えを巡らせやすい
原著の言葉を現代語に直しただけなので、書物本来の内容の深みや味わいを受け取りやすいです。
自分の生き方を照らし合わせてどうなのか?
これってどういう意味?
最近似たような本を読まなかったか? などなど
深い本なりの深い考察ができるのが最大のメリットです
解説本
メリット
・本編に書かれていないウラ事情が分かる
その書物が書かれた時代背景や著者の人柄、身分、同時代の偉人との関係性などを知ることができるので、本編を読んだときに理解が深まります
デメリット
・感想は「フーン」で終わる
考察まで訳者が進めてしまうので、自分の頭で考える暇なく、終わりがち。
理解はできるけれど、感動も特に無かった、となりやすいです。
まとめ
現代語訳がステーキで、
解説本はナイフとフォークのようなイメージでしょうか。
肉隗ごとそのまま食べても美味しさは十分味わえますが
一口大に切り分けるとより食べやすくなります。
解説本で背景を知り、その後、じっくり本編を味わうと
ぐっと理解度が増してきます。