【読書術1.】はじめに/あとがき を読むかどうかで理解度が2倍違う


せっかく手に取った本!内容を血肉にしよう! はじめに
でご紹介した通り、読書法についてコラムを書いていきます。
今回は「はじめに/おわりに」についてです。

はじめに

読みたい本を選んだら、まず初めに読んでほしいところは
「はじめに」
「あとがき」

です。

ここを読むかどうかで、その後の理解度と読解スピードが大きく変わってきます。

「はじめに」にはその本が書かれた目的や構成が、
「あとがき」には重要ポイントのおさらいが書かれています。

「はじめに/あとがき」は旅行ガイドに似ている

知らない場所に行ったとき、はじめて歩いた時には遠く感じたのに、
2回目に行ったときは前より近く感じた経験はないでしょうか。

読書で言うと、「はじめに/あとがき」を読むのははじめて歩く経験、
それから本文を読み進めるのが2回目に歩く経験にあたります。

中身を知らず頭で整理しながら読み進めるより、
ある程度、内容や結論を把握した上で読むほうが、
より速く・確実に読了することができます。

アウトプットするときにも便利な「はじめに/あとがき」

アウトプットに関しては別の項で触れますが、
読んだ本を読書会やブログで紹介する際に、
特にこの箇所の重要性が分かります。

本の要約や考察を言葉にすることは
簡単なように見えて、非常に難しい作業です。
これらの模範解答が書かれている箇所がまさに「はじめに/あとがき」です。

「はじめに」を読もう

筆者であれば、「目次」と並んで一番最初に手を付ける執筆作業がココではないかと思います。

書かれた目的やきっかけ、ターゲット層、内容のダイジェスト(目次のていねい版)などの理解に役立ちます。

他人に書籍を紹介する際は、ここの項をかいつまんで紹介するのが簡単で確実です。

「あとがき」を読もう

本のキーポイントがどこにあったか?
これに答えてくれる箇所があとがきです。

古典や洋書には筆者のあとがきが書かれていない場合もありますが
訳者あとがきで充分です。

テーマは何だったか、それに対する筆者の意見は何だったか、面白みをひとことで言えば何なのか?という点をあっという間に理解できます。


本の感想を人に伝える時、あとがきを参考にすると非常に便利です。


さいごに、私が最近、秀逸だと思ったあとがきをご紹介したいと思います。

荘子は痛快な諧謔の哲学者であり、天成の大ユーモリストである。

常識的な思考の捉われた窮屈さ、世俗的な価値観の歪められた矮小さを憐憫しているのである。

荘子(内篇)福永光司/興膳宏

読了後、なんだか壮大な気持ちになった本だったのですが
それがなぜだったかという答えは”常識的な思考の窮屈さ”という文章で納得。
社会批判の書にかかわらず、悲壮感を感じなかったことも不思議でしたが、
”天成の大ユーモリスト”という言葉にハラオチしたものです。

なんとなく良かったけど、それが具体的にはどこだったのか、
「あとがき」で答えを示してくれることもあります。

まとめ

「はじめに」は旅行に行く際の地図のようなもので

「あとがき」は目的地に着いた後の、みどころガイドのようなものです。

ここを最初に押さえておくことで、
内容をより早く、確実に理解することができます。