自分を鍛える!「知的トレーニング」生活の方法 ジョン トッド (著), 渡部 昇一 (翻訳)

自己啓発本を読み始めたのは、学生の頃だった。
就職活動を始めたころ、ビジネスを読み始めることにしたのだった。

「自分も優れたビジネスマンにきっと成れる!」
自己啓発本は、読者に有能感を与えてくれる。

”優れた人間の条件”のようなものが並べられていて、
「自分はこれに当てはまっている」と満足感に浸る。
自分に足りない箇所は実践してみる。
そしてこれもまた、「自分は優れた人間に近づいた」と満足感に浸るのだった。

しかし自己啓発本は栄養ドリンクのようなもので、
読了後に有能感が一気に上がるが、数日経つと元の状態に戻ってしまうことも多い。

実際の私の就職活動がこんな感じだ。
私「読書が好きで、自己啓発本が特に好きです。勉強してます」
面接官「何か最近読んで、プラスになったものはありますか?」
私「えっとぉ……」
今考えても黒歴史だ・・。

また、用法を間違えてしまうと、自分が見えなくなってしまうリスクもある。
「自分は自己啓発本を読んでいるから優秀だ」
「あの人は小説しか読まないから意識が低い」
実際、そのような人に出会ってしまったことがあり、

”自己啓発本を読んでいる意識高い系(笑)”にはなりたくないと思った。

そんなわけで、ここ最近の私は
自己啓発本に対してはどこか斜に構えた意識でいた。

 

このようなことが書かれている。

人より抜きん出ようとするなら、まず努力を怠らないことだ。

何事にせよ、時間を厳守することだ。

どこかで曖昧に仕入れた一知半解の知識がたくさんあるよりも、量は少なくてもきちんとした知識があるほうがはるかにましだ。

怠惰というのは、今やるべきことをあとへの延ばそうとする無気力な性向を少しも直さないことだ。

「うーん。身につまされるなぁ」
数年ぶりに読むと見方が変わったような気がする。

20代の頃は ”自分にできる” ことにフォーカスしていたが
30代になった今 ”いつの間にか手を抜いてしまっていること” をが目に付く。
素直に反省できる心ができたような、そんな感じだ。

 

さて、修養書と言っても複数の系統がある。
 ・情熱を持って前に突き進む系
 ・ポジティブ思考で挑戦する系 、などだ。


本書は以下のタイプだ。
 ・愚直にコツコツ積み重ねる系 

加えて、この本の原作が書かれたのはおよそ150年前。
世紀を越えて読み継がれているだけあって、無駄がない良書だ。

本の読み方、対人関係のヒント、24時間の使い方など、
現代のビジネスマンに必要なものが「オールインワン」になっている。

久しぶりに読んでよかった。
そう思えた自己啓発書だった。

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