【感想】転職の思考法

名著でした。
転職を考えている人も、居ない人も、
自信のキャリアを考えるために是非読んでみてほしい本。

転職の”思考法”と書いてあるが

”判断基準”

と捉えたほうがしっくりきます。

冒頭からガツンと来る。

現代の日本社会の課題は
終身雇用の崩壊と
その代替案の不在にある。

はじめに より

まさしくそうだ。
終身雇用の崩壊を嘆く声は多いが
本当の問題は”代替案の不在”ではないのか。

そして、本書が高く評価され売られていた背景には
”代替案→独立・起業” ばかりスポットライトを浴びるが
”代替案→転職” を望む声が多いことではないのか。

サラリーマンであることを望む世間の声を反映した本でもあると感じます。

斜陽産業でも仕事は楽しめる?

答えは NO 。

よく言われるが、仕事にも寿命はある。

成熟から縮小に転じた企業では、
仕事のできない人ほど居場所確保に必死だ。

他人の足を引っ張る。会社の悪口や噂話が蔓延する。
居心地が悪くなることは必至だ。

一方、成長産業では協力せざる負えない状況になることが多く
結果的に居場所を作りやすくなる。

【感想】
中小(ブラック)、大手子会社(グレー)を経験した私にとっては
中小ほど雰囲気が悪く、大手ほど雰囲気の良いイメージを持っていました。
会社の規模より事業安定性だったのですね。
言われてみれば、納得。

好きなことがない。どうすればいい?

99%の人間には”好きなこと”などない。

”好きなこと” より ”好きな状態” を探すべきだ。

たとえば、「尊敬できる人に囲まれる」「社会に影響を与えている」
などを判断基準にすることが必要だ。

【感想】
「寝食を忘れるほど好き!」というものがなく
悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
私もその一人です。
”好きな状態”と言われると納得・安心できますね。

大手は給料が安い?ベンチャーは給料が安い?

給料は時間差で正当な値になる。

大手の役員クラスは貰いすぎの可能性もある。
仕事をせず給料だけ高いものはいずれ転落の運命になる。

ベンチャーははじめは安いが、事業が軌道に乗ると上げ幅も大きい。

有望なベンチャーの見分け方、危険なベンチャーの見分け方は?

競合がいるか聞いてみるのがベスト。
競合がいないのであれば他社は 儲からないと判断している可能性が。
競合が複数いるのであればこれから伸びる有望市場であることが多い。

【感想】
ベンチャー礼賛本のようにも感じました。
ベンチャーでも活躍できるひと、出来ない人などがあると思います。
ベンチャーでの生き残り方も、聞いてみたいものです。


得意を作るために今できることは?

自分のラベルを作ると良い。

現時点の等身大の自分ではなく、なりたい自分像へ。
”新規開拓の鬼” ”ニーズを拾う提案営業” などなど。
このラベルは、自己の判断軸になっていく。


まとめ

本書は、青野という中堅社員がキャリアに悩み、
優秀なエージェントに師事し、転職を成功させていくストーリーです。
”営業の魔法”という本があるのですが、構成としては激似。

ストーリー形式のハウツーは、読み返しが少し面倒な反面、
現実に起こりがち、悩みがちな生の事件を取り扱いやすいところにあると思います。

転職者の悩みやすいポイントを鋭く突き、
的確な判断基準を示してくれている本だと感じました。