『竹岡圭の突破力』アラフィフでも!おんな一人でも!チャレンジは何時でもできる!

うちの夫はラリー大好きでクルマニアだ。
車について語りだすと手を付けられなくなる。(私がこっそりその場を抜け出しても気づかずにひとりで語り続けている。壮大な独り言だ)
車を改造するためのツナギを着ては「これが俺の正装だ」と宣い
自動車がひたすら走っている動画を日がな一日YouTubeで見続けている。

ラリーとは日本人にはなじみのない言葉かもしれないが、自動車レースの一種だ。
F1
などは専用カーを使いサーキットを走るが、
ラリーという競技は一般車を改造し、一般道を走る。一斉スタートではなく1分おきにスタートしてタイムを計る競技だ。

さて、今回ご紹介するのはモータージャーナリストの竹岡圭さんのチャレンジを取り上げたムック本。
ラリーを自費で行っているというパワフルな女性。この世界は女性ドライバーというものはほとんど例がない。本書によると約2000万円くらいをつぎこんでいるそうだ。このために自分のチームを立ち上げ、競技車を搬送するためのトラックまで自腹で2台も購入したというのだから何とも凄い。

モータージャーナリストというのは、車関係の情報発信をすることがお仕事で、雑誌やWEBに原稿を書いたり、イベントでトークショーを行ったり、TVやラジオに出演することが本業だ。
そんな彼女があるきっかけで一念発起して始めたのがラリー。女性ドライバーが居ない世界で、しかもアラフィフで、ラリー経験もない彼女が未知の世界に挑んでいく様子には勇気づけられる。

始めたきっかけは主催した音楽イベントがとん挫して多くの人に迷惑をかけてしまったこと。そして悪いことが立て続けに起き、気持ちがそこまで沈んでしまったこと。
「このままでは自分が壊れてしまう……」
「そうだ! 前からやりたかったラリーをやろう!」というのが始まりだった。

レースはトラブルが付き物だ。
マシンが不足の故障を起こしたり、コースアウトしてリタイアしてしまうこともある。
そんななかで「日本にモータースポーツを根付かせる」という使命感で切り抜けていく彼女の意志力は読んでいて心地よい。

本書では1年半で7つのレースに挑んだ軌跡が描かれている。
これらすべてのエピソードに出てくるフレーズが印象的だった。

「ラリーは完走することが大事」

これは、竹岡圭の生きざまであり、同時に、
我々の人生や生活にも活かされる言葉ではないだろうか。
本書を読んで、一気に彼女のファンになった。