【書評】荘子 内篇 (講談社学術文庫) 福永光司

はじめに

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荘子の顔写真にしてみたら
父からブロックされました(笑)


荘子(雑篇)に続いて独唱したのが内篇。
荘子(外篇)でもご紹介しましたが
荘子三部作のなかで
もっとも荘子の思想を反映しているというのが
この内篇

人間の醜さ、愚かさ、社会の息苦しさから解放されたいという方に

是非ともおススメしたい本です。

荘子の良さとは?

荘子の良さとはまさに

人間社会の常識に縛られない発想

にあるのではないでしょうか。

孔子のような勧善主義とも、エリート官僚のような老子ともまた違う
独特の持ち味があります。

荘子の思想はある意味 なんでもアリ。
良いことも悪いことも、
全てを受け容れる度量の広さがあります。

たとえば・・

生があると同時に死があり、死があると同時に生がある。可があると同時に不可があり、不可があると同時に可がある。是による一方で非により、非による一方で是による。

斉物篇第二

徳は名誉を求めるところから損なわれ、知は争いから生じたのだ。
名誉は対立をもたらし、知は抗争の道具となる。

人間世第四

死ぬことは悪いように感じがちですが、
万物流転の観点から見ると、生も死もどちらも大切。

同じように、知や徳は尊ぶべきと考えがちですが
争いを引きおこす側面もあります。

まとめ・感想

荘子の思想には、人間の常識の窮屈さや息苦しさを打ち壊すパワーがあります。

「こうあらねばならない」的な理想にがんじがらめになりがちな人にお薦めしたい本です。

読むと視野がぐっと開けるような、
広い心を持てるような、
不思議な魅力のある本です。