アチャ~! 失敗したって、いいじゃん!『失敗図鑑』

そんな、何かと窮屈なこの時代、
「失敗したって、いいじゃん! 」と朗らかに思える子どもが増えたら、
もっとこの世は楽しくなる!
そんな思いを込めてこの本を作りました。

という本書。

24人の偉人の功績と失敗談を集めた絵本です。
有名人の光と影をただ知るというだけでなく、
失敗をしても立ち直れるという事に気付かされてくれる本です。

1人当たり4~8ページ。
前半のページは生涯をかけて成し遂げた偉業の話を。
後半のページは、【アチャ~】という見出しと共に”やらかした”失敗談を面白く紹介してくれます。

エジソン・ライト兄弟・ココシャネル・ダリ・ベーブルース……時代や国を問わず古今東西の人々がピックアップされています。

例えば…

小学校でおなじみの「二宮尊徳」。
彼は勤勉で財政立て直しの偉業は誰もが尊敬するところだと思います。

彼の【アチャ~】は逃げ出したこと。
財政立て直しの仕事も、最初は上手くいかなくて村から逃げ出した失敗談があるそうです。
意外ですよね。
しかしその後、思い直して再チャレンジする過程も描かれていました。

失敗の考察が胸に刺さりました。

逃げ出す失敗。
ものすごく格好悪いことのように思えますが「にげる」というのは、はたして、そんなに悪いことなのでしょうか。
でも、本当に「自分の力ではどうしようもできない!」と感じた時は、その気持ちにまかせて、逃げちゃいましょう。

大事なのは、逃げた後、何をするかです。
金次郎のように、まずは心を落ち着かせてから、しんけんに自分と向き合いましょう。
そして、「二度とにげないために、どうすればよいか」を考え、行動できれば、逃げたっていいのです。

……これ、絵本ですよね?子供向け書籍ですよね?

大人が読んでも十分に示唆に富む内容ですね。

失敗をするのは確かに恥ずかしいです。
最近はみんな情報に触れていて賢くスマートにその場を過ごすスキルが上がってきていると聞きます。
そんな中で、「失敗すること」はより貴重な体験になっていくのではないでしょうか。

失敗を恥じたり隠したりするのではなく
”そこから学ぶ力” を再認識させられる絵本です。