これからの「個の時代」を乗り越える『素人力』 と、「坂の上の雲(二)」

『素人力』が求められる時代

最近、「個の時代」が本格的に到来したのを感じます。
SNSなどでの発信力がますます重要になる時代だと考えています。

その一方で
「プロの人には勝てない」
「大企業には勝てない」
「経験者には勝てない」

など不安に思っている人も多いのではないでしょうか。

しかし、そんな時代だからこそ『素人力』がより重要性を増します。

いわば、
“素人であるが故に、玄人に打ち勝つことができる能力” です。

「えー? 無理だ! 」と思いがちですよね?
でもこれ130 年前にも証明されているんです。

今回読んだのは「坂の上の雲㈡ 司馬遼太郎」

日露戦争の軍人さんたちを描いた物語で、本巻では日清戦争の時代を中心に物語が進んでいきます。

ここで、『素人力』に関わる記述が出てきます。

素人というのは智恵が浅いかわりに、固定概念がないから、必要で合理的だとおもうことはどしどし採用して実行する。ある意味ではスペイン海軍のほうが玄人であったが、その玄人が、カリブ海で素人のために沈められてしまった、と真之はいう。

kindle No. 3904

米西戦争(アメリカVsスペイン)の様子を描いたシーンです。
海上の戦闘ではスペイン軍が経験も豊富で優勢。しかし、アメリカ軍は海から歩兵を出してスペイン艦隊を打ち破ります。

経験豊富ということは良いように見えて、古い考えや固定概念に囚われてしまいがちな側面もあります。

現代でもそうだと思います。

少し余談にもなりますが

先日、「最近街頭でティッシュ配りをしている人を見かけなくなった」という話をしたんです。
花粉の時期は特にティッシュ助かりますよね。

「日本はティッシュを配れないほど貧しくなってしまったのかしら……」
という私に対して
「ティッシュよりWEB広告の方が目に留まりやすいからじゃない?」
とう回答が出てきて、妙にハラオチしたのを覚えています。

今回の米西戦争で考えると
スペイン艦隊は立派なティッシュを造るノウハウがあって、ティッシュ配りの人員も手配できるほどの財力もある企業。
一方アメリカはティッシュを配れる能力も資金も無いけれど、TwitterやFacebookで素人の文面ながらガンガン広告を打っていく企業。

…となると、
素人でも勝てそうな気がしてきますよね。

『素人の力』は大きなポテンシャルを秘めている

『素人力』というのは言わば、
必要で合理的だとおもうことはどしどし採用して実行する

ということだと思います。

「プロの人には勝てない」
「大企業には勝てない」
「経験者には勝てない」

と不安がらずに、前向きに勝機を見つける姿勢が
ますます求められる時代になっていくのだと思います。