坂の上の雲 (1) (文春文庫) 司馬遼太郎

読んだきっかけ

歴史小説家と言えば吉川英治がサイコー!と常に私は言っています。
とはいえその他の大家はどうなんだろう?というとそこまで詳しいわけじゃない。
私が考える大御所の歴史小説家は、前述の吉川先生、司馬遼太郎、現在も活躍している宮城谷昌光先生・・(あれ?中国史書いている先生ばかりだな)
今年は吉川先生を16冊読んだので、来年は司馬先生イヤーにしてみようと思います。

うちの母方の実家では「知ってて当たり前」のように扱われているのが本書、『坂の上の雲』。
どんなものか覗いてみましたが面白い面白い。

内容

本書の主人公は四国松山出身の三人の男たち、秋山好古、秋山真之、正岡子規。
後の日露戦争の時代に活する3人の青春時代を描くのが本巻です。
時代は明治維新直後の日本で、これからの生き方を探りながら成長する姿についついページが進んでしまいます。

年長の好古は、明治維新後の日本を生き、士官学校の3期生になります。士官学校の中身も十分に整備されておらず、ロールモデルもない中、手探りで必死に生きています。

好古は後年、
―騎兵の父
と呼ばれたが、この人物は二十四、五の下級尉官のころから日本騎兵の育成と成長にほとんどひとりで苦慮し、その方策を練り続けていた。

一方、好古より3つ年少の真之と子規は、より整備された時代に生きました。
その分、違う悩みがあったようです。
先輩方と同じことをやっても一番にはなれない・・・それならどうすればいいのだろう?

一つの学問を拓くにしても、創世記の連中はとくであり、その学問をそのまま日本にもってかえるだけで日本一の権威になれる。(中略)

「われわれは遅く生まれすぎたのだ」

「しかし、彼ら先人のやらぬ分野がまだあるはずだがな。」

感想・まとめ

時代の激動期にあって、ほかのだれかと同じ生き方が通用しない世のなかを生きていく彼らは、現代と同じなのではないでしょうか?
武士が廃止された後の日本で、武士以外の生き方を模索する3人。
サラリーマンとして終身雇用が望めない我々と通じるものがあるように感じます。
2018年の今でこそ読みたい一冊です。


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