世界最高の人生哲学 老子(SBクリエイティブ)守屋洋


荘子さんに続いて老子です。
丁度Audibleのコインが余っていたので、導入として聴いてみました。

老子はどんな人?実在しなかった?

「老子」というのは人の名前ではないのです。
複数人の思想をまとめた本が「老子」。
老耼(ろうたん)という人が老子のモデルではないだろうか?
という説が有名ですが、本当のところは誰も知りません。



荘子と並んで『老荘思想』『無為自然』でお馴染みですが、
実際読んでみるとけっこう違いがあることが分かります。

荘子と比べて老子は、『政治の在り方』『リーダーシップの執り方』など
ビジネス書との親和性も高い話題も盛り込んでいます。

たとえば老子の「足るを知る者は富む」という言葉は稲盛和夫氏の座右の銘の一つでもありますよね。


荘子がNEETだとすると、孔子は意識高い系ベンチャー社員、老子は大手企業社員といったイメージではないでしょうか。(ちがうかな?)

 「無用の用」

ところどころに無為自然・・・無心、無欲、謙虚などを推す表現が繰り返されています。
とりわけ「無用の用」は有名です。

たとえば壺は、中に空洞(無用)があるから役に立つ。
人間も同じではないか。
という教えです。

私は84年生まれで、ドラゴンボールZを見て育った世代なのですが
オープニングテーマにこんな文句があります

「アタマ空っぽの方が 夢詰め込める」

これこそ無用の用だよな、と思いながら読んでいました。
知識ばかり詰め込んでいると、行動が鈍るし夢が描けなくなる。
無心・無欲の老荘思想だと思います。

おわりに

守屋洋さんの中国史シリーズは、読みやすく、かつ内容も充実した書籍が多いですね。
解説の入っていない、読む下し本の老子も近々読みたいと思います。
年内に老子・韓非子・孟子あたりまでチャレンジしようかな。