現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)渋沢栄一/守屋淳

渋沢栄一はこんな人!

「日本資本主義の父」というキャッチフレーズで有名ですね。
幕末から明治維新、戦前を生きた人です。

当時日本は経済という概念が薄く、借金の踏み倒しなども頻繁に起きた時代でした。
日本の経済力を強化しないと海外と対等に渡り合えない、と感じた渋沢先生。
彼は大蔵省の官僚を辞め、数多くの企業の設立や銀行の整備に携わりました。

「実業」という単語が生まれたのもこの頃です。


松下幸之助会長とどことなく似ていませんか?
日本の将来を豊かにしようと考え、論語調の著書を残したところなどは・・・。

論語と算盤はどんな内容?

論語と算盤は、渋沢栄一氏の講演内容を一冊の本に編集したものです。
幼いころから論語と慣れ親しんできた渋沢先生は、経営哲学と論語を結び付けて考えています。
資本主義の創始者である渋沢氏・儒教の創始者である孔子。

ここが面白かった!現代教育の特質

教育に対する考え方は、とても興味深かったです。
勉強はしたけれど、日本を良くしようという考え方になかなか結び付かないのはこのような背景があったようです。

明治維新前の青年と今の青年とは境遇を異にしている。

昔は少数でも良いから偉いものを出すという天才教育であったが

今は、多数のものを平均して計画するという常識的教育となっているのである。


 今の教育は知識を身につけることを重視した結果、精神を磨くことをなおざりにして、心の学問に力を尽くさないから、青年の品性は大いに振るうようになってしまった。。
 初めより覚前となる目的がなく、漠然と学問をした結果、実際に社会に出てから、「自分は何のために学問してきたのだろう」というような疑問に襲われる青年が少なくない。

現代教育の特質より ※一部省略あり

昔は良くて今は良くない、という考え方は少々抵抗を感じますが
昔の青年は元気があったが今の青年は大人しい、という言葉などが当時も今も使われているのは面白いですね。

感想。日本を良くしようを思う人はどうすれば増えるんだろう?


ネットなどが普及して「誰でも学べる」「誰でも教えられる」時代になった今は。社会を良くしようとする人は増えるんでしょうかね?利己的な人が増えるんでしょうかね?

本気で日本や世界を良くしようと考える人に対して、特別な英才教育を施すのは
現代日本にとっては非常に難しいでしょう。
でも、このような取り組みは必要で復活させるべきなのではないかとも考えてしまいます。


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