【感想】教養としての「ローマ史」の読み方 本村 凌二(著)


とうとう西暦2020年になりましたね。
大きな節目が来るような予感がしている人、多くないですか?

80年周期で考えると、太平洋戦争終結から80年、社会の中心が軍人から企業に変わった時期。明治維新から数えると160年、サムライ社会から政治社会に変わった時期。
社会的にもサラリーマン制度が崩れるとか、副業が当たりまえになるとか、
都市伝説では世界恐慌が起きるとか、第3次世界大戦が開戦するとか、
オカルトではインド歴で2020年に世界が滅亡するとか、マヤ歴も2020年3月に終わるとか
スピリチュアルではアセンションが起きるとか
占星術ではミューテーションが起きるとか。

あらゆる場所で色々言われていますが、

今年は人類の大きな転換期になるような
価値観が大きくひっくり返るような

そんな年になるような予感、私もしています。


さて、前置きが長くなってしまいましたが今回ご紹介するのは
「教養としてのローマ史の読み方」という本です。

ローマ帝国1200年の興亡を時系列に描いた本。
ストーリーテラーの本村凌二先生は東大名誉教授。歴史学者。

前書きからインパクトの強い言葉が登場しますよ。
「ローマ史は人類の縮図」
ローマで起きたことは、世界の人間社会で起きることを包括しているという意味です。

冒頭で価値観の変化のお話をしましたが、
それを考察するのに、たしかに、ローマ史は面白いのかも。

ローマ帝国は3回パラダイムシフトを起こしているんですよね。

①共和政時代。あらゆる富裕層ははみな平等。誰からも支配されない。
②専制政時代。封建制度(上下関係)が設けられるようになった。
 自分に恭順の意を示す者に対しては保護するがそれ以外の弱者は切り捨てる。
③キリスト教時代。依然、上下関係があったが、弱者は無条件で保護される。

「富裕層はみな平等!」と思っていたローマ人にとっては、
数百年後に支配者が現れ、その上にも支配者が居て……という社会は予想できなかったのではないでしょうか。

他にも、公共事業も面白いです。
古代ローマのインフラ整備は、富裕層のポケットマネーで行うものであり、
貴族も名誉を求めて積極的に取り組んでいたそうです。
今のように税金を納めて政治家にインフラ整備させる時代は、当時の人たちには考えもしなかったと思います。

この先、我々はどんな価値観の変化と向き合っていくのか
ローマ帝国の歩みとともに考えを巡らせていくと

何かヒントが出てきそうな気がします。