激動の時代を乗り越えたければ、ビジネス書のブームに目をむけよう! ⇒『土井英司の「超」ビジネス書講義』

土井先生。2か月ほど前に初めて彼の講義を聞いた。
彼の話からは常に新しい発見がある。人間をよく見ている。法則を良く知っている。時代の流れをがっちり掴んでいる。チープな表現であるが「すごい人」としか表現の仕様がない。

彼の仕事は『目利き』だ。元Amazonのカリスマバイヤーであり、現在はビジネス書作家を育成する事業も行っている。世界でシリーズ累計1000万部を打ち出した『人生がときめく片づけの魔法』の近藤麻理恵さんを目利きしたのも彼だ。

そんな彼がはなぜビジネス書を読むのか。
「ビジネス書には旬がある。鮮度が命。」
「ビジネスパーソンという名の“実務家”として、時代の変化にどう適応するか?」
その答えを書いたものがビジネス書と述べている。

なかでも、『「時代の振り子」の揺れ方』が特に印象的だった。
一つの価値観が飽和すると、対極にある価値観へと振り子は揺れる。
それを敏感に反映するのが旬のビジネス書なのだ。

本書の前半ではその変遷を追っている。

たとえば…

高度経済成長からバブル期まで、ビジネス書とはごく一部の人しか読まないものでした。ビジネスパーソンの多くは、仕事やキャリアの答えを会社や上司、あるいは"親や社会の常識"に求め、それで何とかなっていた時代です。

それがバブル崩壊後の振り子はこう。

「日本がいい!」から「日本はダメ!」へ。バブルを境に"ビジネス書の振り子"も大きく揺れ、爆発的に翻訳書が売れる年が続きます。

07年にはビジネス書の黄金期が到来しますが、
翌年のリーマンショック時にはこのように。振り子が触れた。

二〇〇九年に売れた本はゲームの攻略本が上位二〇冊中六冊。かろうじてランクインしている『しがみつかない生き方』(香山リカ著、幻冬舎、2009)は、振り子が完全に「あきらめ」に振れたことを示唆しています。(略)人々は現実から逃げ出してしまいました。

8年ほど前の本だが、「時代の振り子」理論は現在も有効だと思う。

現在のコロナ禍で振り子が振れることは誰でも予想がつくだろう。
しかし、次もあきらめがくるのか、組織志向に戻るのか、スピリチュアルが再ブームになるのか、これまで予想されなかったジャンルが登場するのか。
私には全く読めない。
少しでも近づけるよう、私も毎日1冊本を読むようになった。