
はじめに
仕事上で、色を使う仕事をしています。
「青を見たい」ではなく「450nmを観察したい」という言い方をしています。
波長が数nm違うだけで青から緑に見えたり、人間の目で見えなくなったりする様子が面白いですね。
内容
本書は、大きく分けて3部に分けられると思います。
- 色が発生する原理
- マーケティングに及ぼす色の影響
- 組織に及ぼす色の影響
とりわけ3.は面白いです。
色別に人の役割が決まるもの・・・
何が思い浮かびますか?
本書は、ゴレンジャーからルパンレンジャーまでの
全スーパー戦隊シリーズを分析し、色の役割を説明してくれています。
色別のキャラクター、性別、ポジション、などの傾向を示しています。
たとえばブラックは毎年出てくるキャラクターではないですが、登場するとずば抜けて強い設定になることが多いです。
レッドは、明るくて熱血なイメージですね。
昔はリーダーが定位置でしたが、近年はサブリーダーだったり、ただの平メンバーになる傾向があるようです。
近年はゴールドのレンジャーが毎年出てきているのも時代の流れなのでしょうね~。
さて、女性と言えば真っ先に思い浮かぶのはピンクではないでしょうか。
しかしこれまでを総ざらいすると、
ピンクが1人もおらず女性隊員が青だった回もあり、
赤だった回もあり、
白でリーダーを務めていた回もあるようです。
ピンクは愛らしい女性を示す色ですが、
リーダーシップを示したいときは白の方が適しています。
(なお、私はこの話を聞いて、真っ白なシャツで重要な商談に向かいました(笑)
無事に成立しましたよ!)
まとめ・感想
色の役割は時代によって微妙に変わるということは新しい発見でした。
赤がリーダーの色という概念は昔のものになるのかもしれませんね。
職種上、私は大学の研究者の方によくお会いします。
彼らは自分の研究を世の人に分かりやすく、身近になるよういろいろな工夫をされています。
本書も、スーパー戦隊を使って色と心理の解説をしていた訳ですが
そのような影の努力に頭が下がります。
日本の研究者の皆さん、ファイツ!