怒りは貯めるものではない。「効果的に使うもの」だ ⇒『私はこうして受付からCEOになった』

男性社会で奮闘する女性の参考資料として
LEAN INと合わせて進めて貰った本がこちら「私はこうして受付からCEOになった」

本書の著者であるカーリーフィオリーナ氏は元HPのCEO。
エピローグでは更迭された日から始まり、CEOになるまでの道のりをたどっていく。

カーリーはどんな人だったかというと、まず印象的なのは質問好きな性格だ。
幼少期のエピソードが物語っている。

突撃インタビュアーみたいな女の子だった。相手が大人でも子供でもその人について質問するととても喜ぶという事を私は知った。

FTS2000のことを初めて知ったのは(略)私が例の調子で根掘り葉掘り質問するものだから、とうとう隠しておけなくなった。



目的達成のために義務感でいろいろ聞くことも必要であれど、
それ以上に、「相手を尊重するための質問」いう姿勢にとても共感を持つ。

私も日々会社の処世術として実践しているところだ。
周りを見渡すと、意外に質問が出てこない人が多いことに少し驚くこともある。

次に、カーリーの凄いところは勤勉さだ。

イタリアのビジネスマンに英語を教えていると、「アメリカのビジネスや起業について教えてほしい」とよく言れる。生徒の要望に応えるために、アメリカのビジネス誌などを熱心に読むようになった。

彼女はこの後、MBAを取ろうと思い立つのだ。
日銭を稼ぐための仕事に付加価値を付けるべく、
「ここまでやる?」と思えるくらいの勉強をする。
非情に頭の下がる思いだ。


最後に、なんといっても彼女の心情はリーダー論だ。
理想のリーダー像に向けて信念を貫いていることに感銘を受ける。
特に彼女の心の中に強く影響しているのは老子の教えだ。
「優れたリーダーは、平時は部下から忘れられる存在」
このことを愚直に実行し続けている。

こうして私は2つのことをした。1つはジャックの言葉で話したこと。もう一つは長距離の連中を悪く言い、それによってネットワークシステムズの人間のストレートな話し方を認めたことだ。

ここもとても印象深かった箇所だ。
口の悪い管理職に、一撃をかましている。

そこて「怒りは効率的に使うべきだ」と書かれている。
怒りは抑えるでもなく、使うべき時には躊躇せず放出する。

こうすることで周囲の理解を得られた興味深い例でした。

リーダーの仕事は介入することでもなければ、指導することではなく、先頭に立つことでさえない。物事がうまくいっているときは、はっきり言って部下は上司を必要としていない。何かが上手くいかなかったとき、当事者である彼らには原因がわからず、したがって解決できないとき、初めてリーダーに出番が回ってくる。

リーダーは部下に「変われ」と指示することはできない。リーダ0の行動を聞く。行動を見る。そして、答えるかどうかを選ぶのは部下自身である。

リーダーの資質は3つあるというのが私の持論であった。第一は人格、率直で勇気があること。第二は、能力。自分の強みをしり活かせること。足りないところを知り他人に任せたり学習したりできること。第3は協調性である。

そしてこれらを発揮するために
「女性であることに関しては話さない。会社のことについてのみ話す」という考えを貫いている。
ここも女性の哀しいところですよね。

とてもパワフルで読み応えの強い作品でした。
(実際、読破するのに1週間かかっている)