【感想】墨子 (講談社学術文庫) 浅野 裕一

はじめに

墨子はベータだ

墨子ってどんなイメージありますか?
私は特にこれといったイメージはありませんでした。

ベータって知っていますか?
私は大人になるまで知りませんでした。

墨子は、春秋~戦国時代当時は一大派閥として
孔子の儒家と勢力を二分していた存在です。

勝った孔子(VHS)は後世有名になり
負けた墨子(ベータ)はその後忘れ去られる存在になりました。

墨子について分かってきたのは最近のことのようです。

誤解が多い?墨子について

本書を手に取る前と後で「意外!?」
と思うところがあったのでご紹介します。

◆墨子 という人はいない?
「墨子」という人がいたかのように思えますが、
墨家という学団で構成されていました。
後継者に受け継ぎ受け継ぎ、墨家思想が発展していきました。
 なお創始者は墨テキさんという人のようですが、
ほとんど資料が残されていないようで、謎の人物です。

◆墨家は就職斡旋所?
諸子百家の一人というと、世間から尊敬の目で見られるイメージですが
初期の墨子の学団は、就職斡旋所のような扱いだったようです。

学問をまじめに行わず、「早く仕官先を紹介してくれ」
という学生に頭を悩ませていたみたいです。

後期はもっと立派な派閥に育ったみたいですね。

墨子の内容

墨子の主張は大きく10あり、十論とも呼ばれます。
そのうち3つほど紹介します。

◆兼愛
 他人を犠牲に利を得るな

◆非攻
 大国が小国を支配する戦略戦争は大きな犯罪(窃盗)だ

◆鬼人信仰
 悪い行いをすると鬼人に懲らしめられる
 (これは宗教なのか、戒めなのか、意見が分かれます)
 先に述べた、困った生徒を戒めるためにも便宜的に作った可能性もあるみたいですね。

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