【読書記録】最近読んだ本 2020年3月~4月

最近読んだ本。
自分のメモも兼ねて、記録していきます。
ブログで自己肯定感を高めた日記」を書き上げるまでは、この方法で進めていきたいと思います。

最近、中検の勉強をしているので、
読書量は減りつつあります。ゆっくり本を読む時間を持ちたいな。

『宮廷神官物語 十(角川文庫版)』榎田ユウリ

大神官選定が近づく麗虎国。
筆頭候補となった瑛鶏冠(えいけいかん)だが、
王子の推挙にもかかわらず固辞し続け、
天青(てんせい)たちを困惑させる。

鶏冠には、大神官になれるはずもない、
重大な秘密があったのだ。
その秘密を知る苑遊(えんゆう)は、
死んだはずの鶏冠の弟・葉寧(ようねい)を探し出し、手中に収める。
弟を守るためには、苑遊の出す条件を呑むしかない。
けれどそれは、天青や藍晶(らんしょう)王子を裏切ることになる。
果たして鶏冠の決断は!?

クライマックス直前、第10弾!

死んだはずの鶏冠の弟が生きていたという展開でしたが
本巻では和解に至りませんでした。

彼ら兄弟は分かり合えるのか、とても気になります。

遅いインターネット(NewsPicks Book)宇野 常寛

「遅いインターネット」とはwebを介して思考力を身につける考え方。
『現在のインターネットは「考えさせない」ための道具』となっている」ことに警鐘を鳴らし、同調圧力をかけてくる速いインターネットの在り方に疑問を投げかけている。

その背景には東京オリンピック2020や吉本隆明の思想の存在がある。

1964年のオリンピックは高度成長の象徴と共に、新たな都市開発や整備計画の構想があったが、2020年の東京オリンピックにはそのようなビジョンがない。「平成という失敗したプロジェクト」という表記が本書の中にあらわれるが、政治も経済も停滞したままだ。

これらへの突破口は吉本隆明の「自立」であるとしている。
自己幻想からの自立。これは映画やドラマのような「他人の物語」よりもSNSで得られる「自分の物語」にフォーカスされる風潮に起因する。

そしてこの自立は『遅いインターネット』で達成することができる。

科学的な適職』鈴木祐

レビューはこちら

『死ぬこと以外かすり傷』箕輪厚介

この本がなぜこんなに売れたのか?
読んでみたらすぐに答えが分かった。

彼の仕事への熱量にも頭が下がるが、それだけでない。
本書は「30代サラリーマンの本音を代弁してくれている本」だ。

たとえば…

・ルールや習慣は船にとっての錨のように不変で重い存在ではない、常に変わり続ける。おっさんは昔からの習慣を守りたがる。
・上司の承認を取って進める仕事に良いものはない
・恵まれた環境は与えられるものだと思っているような人間は一瞬にして返り討ちになるだろう
・社業規則で副業を禁止するのは意味が分からない。会社が社員の人生を丸ごと面倒見てくれるわけでは無い

などなど。
現在の30代は仕事に全力を打ち込める体力や情熱が残っている。
しかし、おじさんたちの設けた不条理なルールの上を葛藤しながら走り、
これまで学んでこなかった「主体性」「オリジナリティ」を求められ、
現実と情熱の折り合いを付けながら働いている。

そんな人の心に刺さる本になっているのだと思う。

『荀子(ビギナーズクラシックス・中国の古典)』

周王朝が崩壊する紀元前3~4世紀頃に活躍した思想家。
彼は「法」による統治より「礼」による統治が必要だと説いた。

その後の時代は
新たな秩序として「法治国家」秦が誕生した。
しかしそれはすぐに崩れ去った。
統制する君主(皇帝)を制する者が不在だったからだ。

漢以降は「礼治国家」が続いた。
いわば荀子さんの説いた通りの世界になったのだ。
現代も繰り返しそうな気がする。この先、法統制の世になりもっと先には礼の時代になるのでは。

荀子は他の諸子百家をほぼすべて批判した。
しかしそれは頭ごなしではなく、
他の諸子百家を徹底的に研究し、カテゴリ分けまで行ったのだ。

その調べ方の徹底ぶりには愛すら感じてしまう。

そして競合と自分の立ち位置をきっちり調べつくすのだかから
荀子は、最古のマーケターなのかもしれない。

『パワーコンセプトの技術』

コンセプトという言葉を誰もがよく使う。
しかしその意味を理解して、きちんと使っている人は何人いるのだろう?

その答えがこうだ。

ものの見方が変わることをパーセプション(知覚)の変容と言い、これを起こさせる一言のメッセージをコンセプトと呼ぶ。
つまり、同じ一言でもパーセプションが変容するものをコンセプト、そうでないものはコンセプトとは言えない。

たとえばお茶のコンセプト。
「茶葉の美味しいお茶」が一般的だが
「体脂肪を燃やすお茶」というコンセプトが登場した途端、パーセプションが変化する。

そのためには

①新しい意味を設計すること

②それを変換すること になる。

本書はコンセプト。特にパーセプションを大きく変えるものを「パワーコンセプト」と命名し、幾多のCM例と共に、構造や作り方の解説をしてくれている本だ。

マーケティングの人間だけでなく、我々のような物書きをする人間にもとても勉強になる1冊だ。